エッセイ

バッタと実存

自宅の郵便受けに蜘蛛がいるのを目撃した。 元々そこを住処にしているかのように、悠々と私の目の前で休んでいる様子に一瞬怯んでしまう。とりあえず郵便を確認するため、ゆっくりと受け口を開け、ゆっくりと元に戻したが、まだいる。 私は怯んだのに、蜘蛛…

思い立ったがを考える

じんわりと暑い。集荷を待っている。 目の前にはパソコンと、水と、本が並ぶ。 使いたい順番で並んでいる本は、規則性があるようで全くない。縦も揃っていないし、横にすら並んでいない。平日の午前中、夏の休みに仕事をしようと机に座る。 そんな時に限って…